岩村力


先日の題名のない音楽会の指揮者は岩村力だった。すごい気合で神奈川フィルを振っていた。フィガロの結婚序曲などもやって、以前の大泉のフィガロを思い出した。あの気合で棒を振られると出るはずのないようないい音がオケからでてきた。あのとき初めて指揮者の力というものを思い知ったものである。アマオケはそれができたとしてもプロオケでもそれができるというのはまたすごいことである。神奈川フィルもよく弾いていた。いつも気合をいれて弾いている派手なコンマスも今回ばかりは岩村力の前でちょっと影が薄い。自分が評価できる若手がまた増えて喜ばしい。しかしどうもだれかに似ている。ひげはやめといたほうがいいのではなかろうか。