「嗜虐の檻」「ラヴレター」「ジョン万次郎漂流記・本日休診」


「嗜虐の檻」姉を殺された妹が復讐を企てる。ハードボイルドな世界なのに主人公が若い女性というのは赤川次郎と似てなくもない。「ラヴレター」死んだはずの恋人に手紙をだしたら返事がきてしまったというユーモア小説。話としてもそれだけであとは解説のようなもの。映画は話題になったようだが小説はいまいち。「ジョン万次郎漂流記・本日休診」万次郎、医者の話、骨董屋の話の三篇が入っている。万次郎は記録を追っただけ。医者の話は日々の仕事を描いているだけ。骨董屋が少し面白かった。しかし読みにくい。