「あべこべ人間」「英国人写真家の見た明治日本」「破断界」「ビール15年戦争」「陰陽師」


「あべこべ人間」男を女にする薬をめぐるどたばた。ユーモア小説で罪がなくまあまあおもしろい。「英国人写真家の見た明治日本」明治のころに3年ほど日本で写真をとっていった写真家の著作。普通こういうものにはおかしな勘違いがつきものだがこの本にはほとんどなく日本の歴史からなにから日本人の知らないことまでよく書いている。そのころからある観光地についてはいまでも十分な旅行解説であろう。たいしたものだ。「破断界」経済小説だがあまりおもしろくない。1970年代にかかれているが将来像としても現実とあっていない。「ビール15年戦争」スーパードライの発売から最近の発泡酒の攻防までのビール業界のルポ。なかなかおもしろいしサントリーだけがデンマークから技術を導入しているとかまだ黒字になったことがないなどの発見もあった。ちなみに私は前はドライ派だったが淡麗派となり最近はモルツ派になっている。「陰陽師」映画になったようだがこれは短編集で映画の原作になりそうなものはなかった。あまりおもしろくない。