演奏記録・「指揮者おもしろ雑学辞典」「バイオリニストは肩がこる」


昨日は桐陽台のお祭りにTカルテットで出演。Tカルテットで人に聞いて貰うのは久しぶり。前半1時間後半30分だがあっという間に過ぎた。曲は酒とバラの日々イパネマの娘ルパン3世のテーマ、ストレートノーチェイサー、A列車で行こう、いそしぎ、コンファメーションなど。演奏も楽しいがお祭りなのでなお楽しい。
「指揮者おもしろ雑学辞典」いわゆる雑学もあるが、有名指揮者(井上道義)や若手指揮者(下野竜也)、コンサートマスター(矢部達也)、プロオケ団員(匿名)の指揮者についてのインタビューがありとても面白かった。やっぱり指揮者というのは微妙な存在なのである。のだめなどでは指揮者への評価がたかまるシーンなどあるが、実際にはオケがよかったのか指揮者がよかったのか(あるいは悪かったか)は聞いている人にはなかなかわからないというのは自分だけでなく一般的なようである。オケが指揮者にいじめられて病気になりそうなときにいい演奏ができるというのもよくあることのようでアマだけではないようだ。私も岩村力のときには感激したが2,3回やるとこれ以上やると病気になりそうと思って聴く側に回ってしまった。プロはそんなことできないのでたいへんです。
「バイオリニストは肩がこる」N響の女性団員のエッセイ。コンマスとは違って肩のこらない話が多いが、こちらでも指揮者についての話は面白い。この人はホルストシュタインが好きでわざわざ休暇をとってヨーロッパまで聴きに行ったりしてるのだが一方一般指揮者に対しては「あんな、人にさらってもらって手柄を横取りするようなバチアタリに用はないのです」だって。団員オーディションなんかはどうでもいいから指揮者こそ投票制にしてほしいとも。アマはその点指揮者の投票はできるのでいいかも。私も太田の練習指揮がいつでも団員投票でクビにできるよう、役員会や総会などには極力でないようにしている。サボっているのではありません。念のため。