「毒ガス開発の父ハーバー」


ハーバーはドイツのユダヤ人化学者である。ユダヤ人差別の中なかなか就職できず田舎の大学にやっと職を得て活躍を始める。大手化学メーカーと共同でアンモニアの合成に成功し、後にノーベル賞をもらうことになる。それは肥料を合成できることであり、食料の増産が可能になった。一方おりしも第1次大戦中でありアンモニア合成による火薬の製造が可能になる。彼は戦争をはやく終わらせるためにといって毒ガス兵器の開発をはじめ後にはいわゆるマスタードガスを開発することになる。戦後この技術を殺虫剤に応用したのがチクロンというものでこれは後にナチスユダヤ人殺害に使われた。戦後研究費がないときに研究費を援助したのが星新一の父星一であった。その援助を受けた研究所は後に核分裂を発見し、ナチスを逃れてアメリカに移った研究者らによって原爆が開発され日本に落とされた。因果はめぐる。しかしでは開発をしなければよかったのだろうか。よくはわからない。しかしアインシュタインの生き方は参考になるだろう。ハーバーがアインシュタインのようであったなら歴史はどうかわっていたのだろうか。