太陽熱温水器は必要か


以前エコキュートはエコか検討し、どうもあまりエコでないという結論となった。しかしそれは深夜電力を前提とするからであって、昼間太陽電池の電源で動かせば話は違ってくる。発電送電ロスはゼロだし効率400%にもなるのだからエネルギーの有効利用ということになる。また昼間太陽熱温水器で暖めた水を太陽電池の電気で追い炊きすればさらに効率的である。さらに昼間外気温の高いときに運転すれば効率はさらに高まる。そうなるとそうなるとはたして太陽熱温水器はなくてもいいような気がしてくる。そこで太陽熱温水器太陽電池エコキュートを比較してみよう。太陽熱温水器は晴れの日に灯油1L分の熱量を供給できる。灯油1Lは10kWhであるがこれをエコキュートで作るとすると1/4ですむから必要な電気量は2.5kWhである。晴れた日1kWの太陽電池は4kWhくらいの電気を作るから0.6kW程度の太陽電池エコキュートがあれば太陽熱温水器と同等ということができる。必要な面積も4m2くらいで同等と考えられる。一方価格的には太陽熱温水器は20〜40万程度、太陽電池は30〜50万程度、エコキュートは40〜80万程度でこれだけのシステムならば圧倒的に太陽熱温水器が安い。他に床暖房とかなどの目的でエコキュートを設置するような理由がなければエコキュートを導入するほどの価値はないだろう。結局エコキュートエコロジーであろうとすればエコノミーでなくエコノミーであろうとすればエコロジーでない。太陽熱温水器は両者兼ね備えているのでまだまだ存在価値はあると考えられる。