太田フィルのラフマニノフ


土曜日は太田フィルの演奏会の本番。曲目はラフマニノフピアノ協奏曲2番と交響曲2番。ピアノ協奏曲は良く知られた名曲だが、交響曲の方は3楽章以外はそれほど知られていないし時間も1時間もあり、しかも難しくてうまくできなかったりするのでお客さんにはもうしわけないと思っていたのだが、アンケートでも直接感想を言ってくれた方も特に交響曲が大絶賛で、とても社交辞令で言っているようにも思えなかったのでかなり意外だった。演奏した側の感想としてはとにかく演奏するのが精一杯で、すばらしくよくできたという感想が特にあったわけではないのであるが。今回演奏の録音をすばやくいただけたので早速聴いたのだがもう3回も聴いてしまった。聴きたくなる演奏なのだ。これまで聴いたどのCDより心に響く。いったいいつの間にこれほどの表現力がついたのか。こういうことはアマオケではときどきあることなのだ。思いがうまく演奏に込められたというかみんなの思いがうまく重なりあったというか。それは指揮者の思いかもしれないし、みんなの思いを指揮者がうまく引き出した結果なのかもしれない。曲とオケと指揮者の相性がよくないとできないことだと思う。まったく想定外だったがめったにできない名演であったと思います。