太陽熱温水器の効率


昨日の日経産業トップにCO2を使った太陽熱温水器で6m2の集熱器で600Lの熱湯ができると書いてあった。そんなことが可能なのか?これと通常の家庭用のものと効率を比較してみよう。3m2の家庭用の温水器は晴れた日に200L50度くらいのお湯を作ることができる。温度上昇を40度とすれば8000kcalの熱量ということになる。1m2あたり2666kcalである。太陽光は1m2あたり1kWのパワーを持つが照度は入射角のcos4乗に比例するので日中12時間あったとしても計算上得られる1日あたり最大のエネルギーは4.5kWhである。これは3870kcalに相当する。効率は69%となる。太陽光発電の10〜20%に比べると相当に高い。確かに太陽光の電気でエコキュートでお湯を沸かしても追いつかないはずである。一方CO2を利用した温水器はどうなのだろう。600Lで80度の上昇とすれば48000kcalである。これを6m2の集熱器で沸かしているので1m2あたり8000kcalである。これは上記太陽光の入力より2倍以上大きい。なにか間違っているのか、それともエコキュートのようなことを組み合わせているのだろうか。太陽熱でエコキュートのようなことができれば画期的であるが。多分どっか間違っているのだろう。
 それにしても麻生総理の高速道路1000円案を温暖化の見地から批判している記事をほとんど見ない。探してあったのがURLである。
http://www.kersol.net/contents/500338/50033801
役所だけでなくジャーナリストたちも実はCO2などどうでもよいと思っているようだ。