久々の常温核融合


深夜のCBSドキュメントという番組で常温核融合をやるというので録画してみてみた。なかなか面白い構成。まずいつもの記者が常温核融合の実験している学者にインタビュー。ついで物理学会の大御所で懐疑派の学者にインタビュー。そこでの懐疑論をもとにも一回実験学者にインタビュー。らちがあかないので物理学会に公正な判断のできる学者を一人紹介してもらい、実験学者の実験や、イスラエルに飛んで今世界で最も高い再現性と出力を誇っているというエナジェティクステクノロジーで数日調査してもらう。さすがやることが違うね。その結果その公正なはずの学者は調査後常温核融合はあると言い出した。つまりこの番組の企画の結論としてはどうもほんとらしいという結論である。もちろん9割の学者は懐疑的だと付け加えていたが。最後は引退してイギリスの田舎にひっこんでしまったフライシュマンへのインタビュー。フライシュマンもまた実験してみようかなといいだすところが面白い。まあ番組としてほんとらしいという見方をもってのインタビューなのでいい気分になったのだろう。常温核融合は多くの実験で否定されてきたが、健康食品やマイナスイオンとはちがってまったく儲からないにも関わらず現在も多くの学者が研究を続けている。再現性は乏しくともやっぱりなにかあるのではないかと思わせる。もちろんはるかに多くの否定的学者がいるし、20年やっても再現性がだめなのだからあるとしても相当に難しいものなのだろう。でもそれこそ科学のロマンなのではないかなー。ところで最近天文学のほうではダークマターダークエネルギーが確認されたらしく、常温核融合ダークエネルギーによると考えている人もいるようである。天文のこういう話も単なる仮説なのか実験的に確認されたものなのか、計算上便利というものなのか一般人にはてんでわからない。でも天文はそれでもいいけど常温核融合はほんとであれば生活が変わるわけだからはやくはっきりしてほしい。自分の命があるうちに決着がつく日がくるだろうか。