民主党マニフェスト


民主党マニフェストにはいろいろ面白い項目が並んでいる。月2万6千円の子供手当は何人でもいいのだろうか。子供10人作ればそれだけで年収310万円になる。今の世の中、若者を正社員から派遣に追いやりそのお金を中高年のボーナスに充てているようなものだから若者に所得を移転するのは当然の政策であろうし、少子化対策にもなるし、これだけの金額となると生活防衛のために子供を作っておくなんていう発想もできるだろう。自民党少子化担当大臣などまで作っていたのだから少子化対策自民党の政策でもあったはずだがなぜ今でも他国に比べ若年世代への補助が少ない状態が続いているのだろうか。それは自民党が「財源がない」という現実を重要視した結果だろう。しかしそれは自らの政策に対し無責任ということでもある。現実的だから責任政党というのはあたらない。民主党のいう年金一元化は前々から一般に指摘されている課題である。もしこれが本当にできれば民主党政権は歴史に名を残すだろう。国の総予算組み替えもそう。ほんとにできればすごいことだ。しかしそれには本当にすさまじいエネルギーがいるだろう。それが最後までできる体力があるのだろうか。CO2については90年比25%削減をかかげているが、環境税導入は遅れそうだし、高速無料化や暫定税率廃止はすぐに始めるようだ。そんなことをしたら短期的にCO2を増やすだけでなく、鉄道や海運などに打撃を与え、CO2排出の少ない移動手段がどんどん少なくなってしまいそうである。理想はいいので実現に努力してもらいたいがなかなか実現しなさそうな項目が多く、実現する前に民主党が崩壊しないか心配になる。一方の自民党。-6%というのは自民党政権が約束したのではないのか?それをまったく実現できていないどころか増えていることにどのように責任とろうというのだろうか。民主党の25%減が非現実的というのはわかるが自民党は減らすのが政策なのか増やすのが政策なのか不明。15%削減といってもおそらくなにもしないでできませんでしたというに違いない。まあ本当に削減が必要なのか疑問もあるだろうが、少なくとも自民党が責任政党であるというのはあたらない。(かといって民主党が責任政党かどうかは今のところさっぱりわからないが)