風力発電


太陽光発電は買取義務化などがされているが風力発電は現状そうはいっていない。民主党になれば全量買取といっているので改善はされるだろうが。電力業界ではそうはいっても発電量の安定しない風力発電を受け入れるのは限界があるといっている。あの広い北海道でも風が吹かない日は北海道全体の風力発電量が0になるそうだから確かにあてにならない。少なくとも風力発電容量と同じ出力調整可能な通常発電設備が必要である。しかも電力会社は原則出力調整しない原発を1/3程度持っている。夜の電力が少ないときに風力がたくさん回られても困るのだ。だから電力会社が受け入れ可能な風力発電は夜の電力消費が一番少ないときの電力量−原子力発電量だけである。これは全体の1割以下しか受け入れられないということだし、風力の稼働率は20%と言われるので実際には2%ぐらいしか役に立たない。この論理はたしかにその通り。でもこの論理では2050年になってもCO2削減などできない。じゃあどうするか。風力発電がきまぐれに発電した余った電気で水素を発生させ、それをためておいて発電所で燃やせばいいのではないか。そうすれば風力で発電した分CO2は減る。ただし発電効率のせいで効率は50%以下になってしまうが。風力発電が増える分水素発生装置を作ればいくらでも風力発電を受け入れられるのではないか。水素はガソリンのように扱うには扱いにくさや危険が多いが発電所内で取り扱うのは十分可能だろう。ついでに言えば発電所では莫大な廃熱があるのでバイオ燃料の製造にその廃熱を使えないだろうか。こういう発想に電力会社は動かないものなのだろうか。