太田フィル定演


そういえば8月の太田フィルの定演について書いてなかったので書いておこう。今回の目玉はなんといっても元群響コンサートマスターの風岡先生が指揮者であること。とはいってもその人を指揮に呼ぶと聞いた時には正直えーと思ったものだ。まあ、呼んだ方も呼ばれた方も指揮者というよりはトレーナーの延長という考え方できたと思う。しかしながら本番の録音を聞くとさすが一流の音楽家は違う。指揮者は指揮棒だけを振る存在ではない。それは内なる音楽を伝える手段であって伝えることができればいいのだ。予想を超える楽しい演奏でよかった。アンコールは私は一度も振らなかったのだが、良かったという声が多く自分としては複雑な心境である。
 ところで話変わるがシルシルミシルで音痴の人が合唱したらどうなるかという面白い実験をやっていた。一人ひとりで歌わせるとほとんど音程のない人たちが練習もせずに合唱しただけで結構よくなり、1日の練習でそこそこうまくなったのである。アマオケ、特に弦楽器はなるほどこういう現象があるからやっていられるんだなと納得。練習の効果があることもよくわかった。面白かった。