ルーデンス定演


ルーデンスの定演が終わった。曲目はブルックグリーン組曲、ドッペルコンチェルト、ドボルザークの弦セレ、スラブ10番、カノン。縦がそろわなかったり、音程がずれたりいろいろあったが、最後までおおきくずれたり止まることはなかったので我々とすれば上出来。ドッペルコンチェルトはセカンドソロもやった。文化村の大ホールでソロなんてもう二度とないだろう。しかもバイオリンは40歳で始めたのだから小さいころからやっていた人とは音色も音程もまったく違ってだめなのだが、しかし、入りを間違えないという特技のせいでこんなことが実現できた。特にドッペルの3楽章はまとまって最後まで到達することは至難の業だ。たとえ音程がわるかろうが耳障りな雑音をだそうが、最後までずれないで到達すれば我々としては上出来なのだ。しかしそれは聴衆からみても上出来であることを意味しないのは当然のことで、こんな演奏を最後まで聴いてくれたお客様には感謝の言葉もない。美しきお客様方、ルーデンスのこんなつたない演奏会につきあっていただき本当にありがとうございます。