ベートーベンウイルス8話まで(再視聴)

ベートーベンウイルスの2回目。のだめとベートーベンウイルスの大きな違いはのだめが基本的に音大生およびプロの話であり、ベートーベンウイルスはアマチュアの話であることだ。だから我々からみてのだめの世界はひとごとであるがベートーベンウイルスの話はひとごとではない。のだめにでてくる人々の喜び、悩み、悲しみ、希望、絶望などはそういうものかとつきはなして見れるが、ベートーベンウイルスの人々のそれはまさしく共有することができる。また、ベートーベンウイルスの場合、まったくのアマチュアもいれば音大卒やれっきとした元プロもいてそういう雑多な状態がまたいろいろな思いを生んでいるところ(でだしのルミの思いとか)も実際のアマオケに近い。アマオケもプロの指揮者を呼んでいるからカンマエと団員の関係に近いし、練習指揮者もゴヌに近い。プロオケとアマオケの差なんかもカンマエののお友達が丁寧に解説してくれていて確かにそのとおりと思う。実力のない団員でも公演に成功するが、不思議なことに一人ひとりをとりだすとプロオケとはまったく比較にならないアマオケが、指揮者がいいといい演奏をしたりするのは確かに実際にも体験することだ。(シルシルミシル効果?)アマオケの場合は特に指揮者の差というのは大きい。そういう実体験で味わうようなことをこのドラマは上手に取り込んでいてさすがだと思う。しかしファンカと違ってくりかえし見て楽しいドラマではない。8話以降見る気がしない。もし結末がカンマエとルミがくっつき、ルミは耳が聞こえなくてもカンマエのいうことやること何でもわかり、ゴヌは指揮者として成功してマウスフィルを振って有名にするというドラマらしいハッピーエンドなら見るんだけど。実際にはこの先見てもあんまりいいことはないということがわかってしまっているからね。政争の具にされるところなんか1回目はリアリティがあって面白かったが2回目ではもう見たくない。