ウイーンリングアンサンブル

今日は富岡にウイーンリングアンサンブルを聴きに行った。せっかく富岡に行くのならと行きにはまず観音山風車でフレンチを食べ、富岡製糸場を見学してからホールに行った。観音山風車は2000円弱のランチだがフルコースでとてもおいしい。何度行っても楽しめる。富岡製糸場は初めて行って見たが、解説の人がとても上手にその背景や見所を教えてくれて面白かった。明治5年にできたとのことだが、西南戦争もまだのころで、まだ竜馬の時代といってもいいころだ。明治政府になったばかりでよくそういう先進のものが建てられたものだ。竜馬の船の件もそうだが、幕末のころからいろんな分野で西欧諸国の技術を吸収していたのだろう。そのころの国家予算はどうしていたのか、税はどうやって集めたのか、たいへんだったろうが面白い時代でもあったろう。女工哀史などが有名だが、当初は電気もなく、日の光で作業したので残業もなく、女工たちも当時のエリートであり哀史などという感じではなかったようだ。哀史などがでてきたのは電気が通じ残業が可能になり、ライバルが多数出てきてコスト低減、生産増大が至上命題になってからであろう。ウイーンリングアンサンブルははるか昔にテレビで見て好きになりそれ以来ずっと好きだが、実際に聞きに行ったのは2回目かな。メンバーの高齢化が目立つがやはり現役のウイーンフィルのコンマスが率いる世界最高のアンサンブルが目の前で見られるのだからありがたい。結構弓は全然あわせてなかったりするが、息はよくあっている。ワルツなどテンポの変わる曲を指揮なしでこれだけあわせられるのもこの人たちならではだろう。こういうアンサンブルは好きで是非自分たちでもやりたいと思うが、とてもできそうもない。こんなことをやってこれだけの演奏で楽しませてくれるのはこの人たちだけだろう。こんな楽しいことをよくやってくれた。しかも20年も。すばらしいことだ。こんなすてきな演奏を聴くと自分ももっと練習して音楽を楽しみたいと思うがその思いがなかなか続かないですぐ忘れてしまう。ことしはせっかく新春に聴けたことだしなるべく長持ちさせたいものだ。