東京電力の疑惑

原発事故は電気が復旧し終息するかに見えたがなかなかうまくいかないようだ。一旦空焚きでぼろぼろになった燃料棒は給水するとぼろぼろに崩れて水管をふさぎ水が循環しなくなる恐れもあるらしい。まだまだ前途多難のようである。放射能の被害は福島だけでなく群馬のほうれんそうやかきなに及びひとごとではなくなっている。福島原発は福島にあるが、東京電力であり、関東に給電するための施設なのだから本来なら福島原発事故放射能は東京都民や関東の人たちが受けるべきなのである。みなさん福島の作物を食べましょう。こんなことになったのは電気を原発に頼っているからだ。しかし今後も原発には頼っていかざるを得ないだろう。しかしだからといって東京電力がまた原発を動かすのを許すのだろうか。今回東京電力にはいろいろ疑惑がある。なぜさっさと海水で冷やさなかったのか。なぜ電気工事を今になって始めるのか。4号機の火災が起きるまで使用済み燃料プールのことを忘れていたのではないか。建屋に水素が充満するのを防止できなかったのか。いずれも空焚きになる前に対処しておけば周囲の放射能が低い状態で作業でき、いろいろ対策ができたはずである。東電は危機感がなさすぎると政府高官が言ったらしいが、本当にそうだとしたら東電に原発をもはやまかせてはいけないだろう。東電から原発を取り上げ、信頼できる別の会社(そんなものがあるかどうか不明だが)にまかせ、これまで東電が既得権を守るためにやってきたさまざまな規制をとっぱらい、コージェネ燃料電池などあらゆる発電機から電気を購入させ、自由化を進めるべきだ。これまで電気品質を守るため1社独占を許してきたようだが、計画停電をやっているようでは意味がない。電気会社が何社かあれば停電のない会社を選ぶことができるだろう。すべて東電の意のままになる現状がおかしすぎるのだ。