コクリコ坂から

劇場で見てきた。東京オリンピック開催前の高校が舞台で、主人公の男女が結びつく話。感想は・・・まあまあ面白かったので時間の無駄には感じられなかったのでよかったが、その程度というか。全体的な感じは耳をすませばと同様。しかし耳をすませばはもっといろいろあったと思うしさまざまな小さいエピソードが有機的に結びつきながらエンディングにつながっている感じがあった。骨董屋も猫の置物も図書館もバイオリンもあの映画からは絶対にはずせない。そしてでてくる子達が普通の中学生でありながら尊敬できるすごさを持っていた。なのでテレビでやればまた見たいと思うものが多い。しかし、これは見るかどうか。エピソードはいろいろあるのだが、結びついてこず、ストーリーは単純に仲良くなった男女が実の兄弟とわかって別れるが兄弟ではないことが判明し、めでたしめでたしというだけだ。そのほかのいろいろあるエピソードはすべて背景であり、ストーリーとは直接関係が無い。エピソードがカルチェラタンでなくてもいいし、コクリコ荘でなくてもいい。だからストーリーがわかってしまえばあとはそれほど見たいとは思わない。オリンピックの頃の高校があんな風だともあまり思えない。時代設定がそこであるだけで話の雰囲気は現代と思う。つまり時代感がない。その時代の価値観とかそういうものが感じられない。また、主人公たちは最後まで普通の高校生で魅力がない。それはリアリティというものなのかも知れないが。まあ、普通の高校生の普通のドラマで普通に楽しめたのでまあいいかということかな。