オーボエとの「時間」

宮本文昭の本。オーボエ奏者の事情がわかって面白い。リード作りにかける時間がそれほど多いとは思わなかった。指揮者に関することも面白い。先日聞いたベートーベン7番のことも書いてあった。7番を振りたいといったら小澤征爾が難しいからやめたほうがいいみたいなことをいったらしいのだが、無視して振ってしまったように書かれている。それから何年かたっていると思うのだが、先日の群響でもおそらく指揮者のせいで合わなかったりしたようなところが何箇所かあった。でも好きなんだろうなあ。ベートーベンは日本では重厚厳格なイメージだが、ドイツではそうではないらしい。だから先日の演奏のような味付けになったのかな。しかし日本では重厚なイメージで作ったほうが受けがいいのではないかと思う。そういえば宮本文昭は先生から受け狙いの演奏をするとひどく怒られたそうだ。だから日本だからという理由で演奏をかえたりしないのだろう。

オーボエとの「時間(とき)」

オーボエとの「時間(とき)」