「原子力ムラを超えて」

飯田 哲也, 佐藤 栄佐久, 河野 太郎の共著。対談かと思ったが対談はなかった。河野太郎の部分はほぼブログの抜粋。佐藤・河野は自民党の保守派の政治家なのだが、反原発という珍しい人たち。飯田哲也はよく知らなかったが、若い頃は原子力の世界で働いていた専門家のようだ。特に新しいことは書いてないが、どれも納得できる反対論である。こういう専門家や論客、政治家がここまで述べているのだから世の中もその方向で動いてほしいものである。ちょっとびっくりしたのは河野太郎が紹介していた研究で、放射線従事者だけの統計では累積10mSvで明らかなガンの増加が見られるという報告。100mSv以下では明らかな被爆のデメリットは確認されていないのではなかったのだろうか。まあ、累積10mSvでも自分が原発放射能でそこまで被爆することはないと思われるが。

「原子力ムラ」を超えて ポスト福島のエネルギー政策 (NHKブックス)

「原子力ムラ」を超えて ポスト福島のエネルギー政策 (NHKブックス)