群響トリフォニーホール

群響はときどきすみだトリフォニーホールで演奏会をやっているが、賛助会員券を使って初めて行って見た。半蔵門線錦糸町駅前なので行くのは簡単。曲目はダッタン人や幻想等。指揮はニコラス・ミルトン。群響は気合が入っていて弦5部のトップが二人ずつ揃っている。コンミスはあやのさん。演奏が始まるとやはり会場のせいか、いつもよりずっと管弦打が溶け合っているように感じる。指揮者の振りはアメリカ的に感じ、演出が効果的で盛り上がり方がよい。棒はなめらかかつ精緻で非常にわかりやすいが、棒への追従は要求していないようで、おそらく演奏はしやすい指揮者なんではないかと思う。ハンガリーとフランスのハーフでオーストラリアで育ったようだ。幻想はまあまあだが、この曲の狂気をもっと突き抜けて表現して欲しいという自分の欲求は満たされなかった。まあそんな要求が無理というものか。あやのさんが渡辺一正のピアノでブラームスを弾いているCDが売っていたので買ってしまった。あやのさんも渡辺一正もお気に入りだが、二人は広島交響楽団でしばらく一緒に活動しており、渡辺一正が広島を離れた後はトリオを組んで活動していたらしい。お互い評価しあっているのだろう。