原発安全対策1兆円

原発の新しい安全基準に適合するためには全国の原発で1兆円以上の対策費がかかると報道されている。1兆円は高いのだろうか。全国の原発は停止していても維持費が年に1兆円かかっている。停止に伴う燃料費増加は年に3兆円だ。福島事故の賠償費用は10兆円以上になると予想されている。一方50基の原発を動かせば年に5兆円かせぐ。どうですか。こうしてみると1兆円の安全対策費で世界最高の安全性が確保できるなら安いものだ。それで原発を動かせれば燃料費も必要なくなるし発電の稼ぎがあるので1兆円など2ヶ月でもとがとれる。大震災前にこれをやっていれば賠償費用も燃料費増加も停止に伴う減収もなかった。事前に1兆円かけておけば軽く20兆円くらいの損を減らせたわけだ。日本の原子力をやっている人たちは官僚にしても電力会社にしても日本最高レベルの頭脳が集まっているはずのところだ。なのにそれらが集まるとなぜこんなバカなことになってしまうのだろう。最高の頭脳であってもその頭脳の使い方は皆さん知らないようだ。まず最初に頭脳を何に使うべきかを考えてから使うべきだろう。