「サラリーマンの悩みのほとんどにはすでに学問的な『答え』が出ている 」

これはサラリーマンのテキストですね。電験三種テキストなんかも考え方や計算方法の解説であり、書いてあることに普通疑問の余地はないし、意見が書かれているわけでもない。テキストというものはそういうものだが、サラリーマンの悩みみたいなところについて書かれた本は普通、個人の意見であり、多くのうちのひとつの見方であり、自分にはあうとかあわないとか疑問の余地もあるのが普通だ。この本はそういう分野で学問的な論文の成果をあてはめて「答え」を出すことで、サラリーマンがどう仕事をすべきか、どうコミュニケーションをとるべきなのか、どう考えるべきなのかを教えてくれる。もちろん、どの分野の論文にあてはめるかはひとつの意見でもあろうが、その分野では研究の成果として答えが出ているなら疑問の余地は少ないだろう。ということはこの本をテキストにして勉強すればよりよい人生が待っていることも証明されているようなものか。もちろんそういう人が多数ということであって少数には当てはまらない可能性もあるが、確率は高いと言える。こういう勉強を多くの人がすればその分だけ幸福が増えそうだ。これは電験三種のように何回か読んで勉強しようかな。