「我国の原子力界はなぜ旧態依然として改革、改善されなかったか」

エネルギー会というところでまたなかなかいい講演があったようだ。
http://www.engy-sqr.com/lecture/document/zadannkai138siryou.pdf
事故原因というとハード面の対応がよく語られていてそちらはある程度対策も進んでいると思うが、この人は安全はハードとソフトの2本柱であってソフト面について指摘を行っている。まあ一言で言えば原子力界の面々は電力会社もメーカーも規制当局も社会への貢献という最終目的を忘れていたということである。原発推進のためには最終的に社会との和解が必要なのだ。今の社会風潮を攻撃したり原子力を守るため社会と戦うみたいな延長上に原発の将来はない。こういう講演会をやるのだからエネルギー会というところは将来性がある。ゆくゆくは原子力情報資料室とかと一緒に民間シンクタンクとなってこの資料で説明されるNEIのような活動をして欲しいなと思う。