経済活動はwin-win

最近どの本で読んだか、経済取引とは基本的にwin-winの関係だと言うことをはじめて気づかされた。なあんか普通の経済取引はそうでないというような感覚があった。しかし取引とはその双方に利益があるからなされるものである。取引がひとつ成立するごとに世の中はほんの少しずつそれまでよりもよくなっていく。それは社会の改善でもあるかもしれないし、個人のささやかな幸せかもしれないが、そういうなにかいいものが増えたことを取引の成立は示すのだ。日本の高度経済成長時代はエコノミックアニマルと呼ばれたりしたこともあるし、仕事しすぎを批判したスローライフのすすめみたいなこともよく言われているが、確かに個々の生活を犠牲にするのは問題だが、問題なのは個々の生活を犠牲にすることであって経済活動自体ではない。そこにバランスのとれない状態があるのならそこにも商売の種が転がっていると考えていいだろう。経済活動とは基本的には人を幸せにするものなのである。もちろんこれはフェアな状態での話だ。人を騙してもうけようと言う人も世の中には多いのでそれを避けるのはまた別の話である。