「神様からのギフト ― ザ・コーチ2」

ザ・コーチ2 ― 神様からのギフト

ザ・コーチ2 ― 神様からのギフト

ザ・コーチはベンチで一緒になった老人に教わるといういかにも工夫のないシチュエーションだったが、こっちは会社で契約したコーチが主人公を導くというちょっとはありそうなシチュエーション。コーチングのところは啓発本だが、それ以外は普通に小説として読める。コーチを受ける前の精神的に荒廃(というほどでもないが)したところの描写がなかなかうまい。コーチを受けるべき人の状態がわかるからこそコーチとしてうまくいっているのかも知れない。コーチングはうまく行きすぎ小説としてはリアリティがないが、まあ啓発本としてはいいのかも。自分への役立ち方という意味ではザ・コーチの方がいいかな。物語としてはこっちの方が面白い。