星野富弘


星野富弘の本を初めて読んでみた。富弘美術館にはもう4回ほどもいっているのに本人がどういう人かは良く知らなかったので読んでみた。この人は相当なスポーツマンであったらしい。通常なら呼吸ができず窒息するところを体力でのりこえたようだ。動くのは本当に首から上だけで今でも排泄すら人手をかりないとできない体であるらしい。それでも電動車椅子で一人で散歩にでかけてしまうのだからたいした根性である。首も絵を描いたりすると高熱がでてしまって一日1時間ほどしか使えない。それでも結婚もし、詩画で成功を収め、今ではけがをしてよかったななんていえるほどの精神状態を獲得している。まったくまねのできない人物である。それでも入院中はとても言葉ではかけないひどい精神状態のことも多かったらしい。つきあう人の苦労はいかばかりであっただろうか。それがこれほどの成功があとに待っていると誰が予想したであろうか。人生わからないものである。