「天才数学者たちが挑んだ最大の難問」


これはフェルマーの最終定理の証明に挑戦した数学者たちの物語である。17世紀のアマチュア数学家フェルマーが本の余白に書き残した定理「X^n+Y^n=Z^nはnが2より大きい時自然数解を持たない」と、ここにも書けるくらい簡単なものだがこの証明は300年もの間成功せずやっと1995年に証明された。この300年のあいだに出来てきた数学の新しい分野を総動員してやっとできたのだ。この本にはその顛末が書いてある。日本人の名前も3人登場し、非常に大きな役割を担っている。国家の品格で数学の世界では日本は一流と書いてあったが確かなようである。それにしてもこんな簡単な小学生にも作れそうな定理の証明がそこまでたいへんなことになるとはいったい誰が想像するだろうか。数学とは不思議な世界である。これが証明されたからといって特に数学の進歩につながるわけでもないようであるがこれが証明できたのは明らかにこの300年の数学の進歩の結果であるようである。お話としては面白いが実際のところ何がどうなっているかはさっぱりわからない。