暖房検討


太陽光発電で得た電力で暖房が可能かどうか検討してみよう。冬では月に100Lくらいの灯油を使っている。1日1Lは給湯に使っていると思われるので1日2Lぐらい暖房に使っている計算だ。灯油1Lは約10kWhにあたる。よって1日20kWhの熱量となる。エアコンの効率を3とするとこれを発熱するのに必要な電力は6kWhとなる。3kWの太陽電池システムの場合年間発電量は3000kWhと言われるから1日平均8kWhであり太陽電池だけで暖房は可能となる。しかし暖房以外に使う分もあるからこの2倍くらいの太陽電池が必要になろう。一方太陽熱で暖房するのはどうだろうか。太陽熱では特に冬はお風呂の温度がせいぜいであり、そのお湯を使って暖房するのは不可能である。よって太陽熱は給湯専用がよい。もしエアコンでなくエコキュートの温水で暖房したらどうなるだろうか。温水を80℃として30℃になるまで使えるとすると1Lのお湯で温められるのは50kcalである。2Lの灯油は17000kcalなので340Lのお湯が必要である。エコキュートの大きなものでもタンクは460Lであり、暖房とお風呂を両方使うことはできなくなってしまう。ただ、この方法は深夜電力を使うのでエアコンを使うより安上がりでかつ原発電力になるのでCO2は減らせることになる。