エコキュートはエコか

エコキュートでＣＯ２を減らせると書いたが、確かに深夜電力は原発の比率が大きい時間帯ではある。しかし火力も動いているので自分がエコキュートを増やしたときに原発もいっしょに増えなければ当然増えた分の電力は火力で補われることになる。現在の灯油暖房は１Ｌの灯油の熱量はそのまま熱となる。エコキュートの場合は発電送電効率３５％だがエコキュートの効率が３倍なのでその積はほぼ１で灯油暖房とかわらない。つまり火力であればほぼ同じＣＯ２を出すことになる。灯油暖房をエコキュート化するメリットは深夜電力が原発でありＣＯ２をださないことだったがすでに原発分が使われているのであればこれからエコキュート化してもＣＯ２を減らすことにはならない。もちろん将来的にはその部分も原発化される可能性はある。しかし柏崎も壊れてしまっているしかなり先の話である。エコキュートは経済的メリットはなくもないがＣＯ２のメリットはないと考えたほうがいいだろう。なお地球温暖化問題であればＣＯ２を出さない原発はいい存在だが地球環境問題であれば放射性廃棄物を出す原発は悪い存在である。一方太陽熱温水器や太陽光発電はＣＯ２発生量は文句なしにゼロなのでその分確実にＣＯ２が減らせる。やはり導入するなら太陽である。エコキュートにかけるお金があれば家の断熱に使うほうがいいだろう。２重窓にするとかね。