本感想

小説 イチエフ

小説 イチエフ

4号機の爆発は事故ではなくて関係者が燃料プールのメルトダウンを防ぐために企てたものだったという小説。ちきりんと同様のキンドル電子本の自己出版のようだ。おもしろくないわけではないが短くいまいち。
知って得する英語練習法

知って得する英語練習法

イチエフと同じ作家による無料本。これも映画の活用を勧めていて10本ぐらいは暗記するくらいでないといけないようだ。これは出版社がからんでいるが電子本の出版のようだ。ウインドウズの開発にも携わった技術者が原発事故をうけて脱原発を主張したブログを書いたら菅総理の目にとまって官邸にまねかれたということだが、まねかれたときとかその過程の話はほとんどなく、菅総理の印象とか本人の脱原発論がほとんど。題名から期待したようなものではなく題名が長いだけにちょっと不満。ただこの人の原発観は自分と近く、そうだそうだと思ってしまう。
ドラッカー名著集1 経営者の条件

ドラッカー名著集1 経営者の条件

1960年代に書かれたとは思えない。古さをまったく感じさせず、ゴールドラットの著書と言われても納得するかも。ただ、やっぱり話が一般的になるほど抽象的になりわかりにくい。
ソニーをダメにした「普通」という病

ソニーをダメにした「普通」という病

ソニーの一般社員が後にコンサルタントになってソニーを指導する立場になったという人の著書。ソニーの中も外もわかっているので面白い人だが、この本はその期待からはちょっとはずれる。あまり整理されておらず、エッセイ的で焦点が定まらない。まあ読み物としては悪くないが、読んだ充実感もあまりない。サラリーマンの悩みは・・・と同様なことを期待したが、それほどのものではなかった。経済学の考え方を実生活に応用するといろいろいいことがあるよというようなことだが、それほど新しい発見があるわけでもない。NHK教育の「オイコノミア」という番組をときどきみているがそんな感じ。学問を実例に適応するというのはなかなか難しい。やはり「もしドラ」とか「ザ・ゴール」などはたいしたものだと思う。

というわけで今週読んだ本はあまり面白くなかった。紙の本だとこういうのは図書館で借りたり、古本屋に売ったりできるが、電子本だとそういう回収は難しい。やはり購入時にもっと吟味して買ったほうがよさそうだ。