ルーデンス定演終了

昨日はルーデンス合奏団の第33回定期演奏会。曲はアイネク、六重奏2楽章、アリオーソを含むバッハの協奏曲、アルビノーニアダージョ、冬、アンコにG線、ふるさと。有名な曲だったせいか、いつもの倍くらい聴きに来てくれた。今年の定演は初めてなことがいろいろ。まず土曜昼の開催。普通定演というと土曜の夜か日曜の昼が定番だが、今年は事情によりそうなったのだが、よかったかも知れない。土曜の午前のリハーサルに出れない人がいることを心配したが、今回は全員OKだった。そしてオルガンの使用。アダージョは候補に上がりながらもオルガンが必須なため没になることが多かったが、初めてキーボードでやってみた。拡声は文化むらに頼みうまくいったようだ。見た目もキーボードや電気コードがあるのはどうかと思ったがそんなに気にならなかった。そして六重奏の挑戦。昔から楽譜はあって好きな人も多く候補にはあがるが、没になってきた。今回ビオラもチェロも4人と二手に分かれることが可能になり、初の挑戦。実はチェロは4人いるといっても個別事情がいろいろあって本番一人になってしまう可能性もあった。全員参加できたのはほんとによかった。
それにしても今回の定演はレベル高かった。他団体に比べ、とかいうことではなくて、練習の充実度や団員の能力に比較してということ。文化むらの音響にも助けられて勘違いしている人もいると思うが、ルーデンスは腕に覚えがある人の集団では決してなく、ルーデンスの演奏を聴いて入団したいと思ってから楽器を始めるというパターンの人が冗談でなく何人もいる、それも40、50の手習いという人が多くいる初心者の集団だ。かくいう私もバイオリンは40の手習いだし。そこにバイオリンと小学生指導が専門のソリストを招き指導してもらった。オケでも指揮者は専門家を招くが、各楽器を専門指導することはない。弦のトレーナーを招いてもいつもではないし、普通は相手が大人だから一度指摘したらできなくてもそうそう何度も言ってもらえない。ところが今回の状況は弦楽専門トレーナーで弦楽器の直接的具体的な指導ができる人でかつ、一度言っても聞かない子供の集団の指導に慣れている人がいつもいて、弦楽器初心者つまり音楽的には子供で、一度言われてもすぐ忘れてしまう集団を指導してくれるわけ。おかげで自分の音楽人生の中でも稀有な練習の充実度と能力を超えた結果をだしてくれたと思ってる。もちろんそうはいっても限界はあるし、練習になかなか参加できない人もいたりするので実際にはうまくいかなかった点も多々あるが細かく見れば確かにレベルは高くなっている。こんな理想的状態は今年限りかと思ったが、まだ続く可能性もでてきた。来年の演奏会が今から楽しみだ。