「オケ老人」

オケ老人! (小学館文庫)

オケ老人! (小学館文庫)

あっという間に読んでしまった。面白かった。ただこの面白さは自分がアマオケをやっているからだろうな。アマオケをやっていると「あるある、こんなこと」みたいな話がいっぱいでてくるので。アマオケをやっていない人には面白いのかどうか。話は主人公が赴任してきて地元のアマオケを聞いて感動し、学生時代やっていたのでまたやってみたいと思いネット検索して練習場に行ってみたら違うアマオケで老人ばっかりということから始まる。太田フィルとルーデンスのようなものだ。老人ばかりの梅響はある日一斉に若手がやめて梅フィルを作ったときの残り。似たような話をこの辺のアマオケでも聞く。梅フィルはものすごく厳しくてオーディションもあり、下手だと定演にも出られない。そこまでのオケはこの辺には無いが、都会はそうなのかなーとびっくり。梅響はルーデンスよりはるかにひどい状況にあるが、指導者に恵まれるとすごく伸びて楽しい演奏をするところもルーデンスと似てる?主人公は練習指揮をまかされ本番指揮もやるはめになる。自分の境遇と似てる?
映画では主人公が男性から女性にかわるようだ。予告編を見る限り原作とはちょっと違う雰囲気だが映像になるとやはり説得力がある。のだめの時は千秋役の指揮がいまいちだったがさて杏はどうかな。


そういえば、この辺でもコンセールノブールという弦楽合奏団があって、前にルーデンスにもいた若手が作って、下手だと定演にも出られないらしい。まさに梅フィル。そしてぬけがらのかわいそうな老デンスが梅響。なんだ、自分たちのことだった?。その老デンスは杏ちゃんのようなすばらしき指導者のもと、今年チャイコの弦セレに挑戦します。10/10(月・祝)14時文化村。みんな来てね。