宮田大

しばらく前になるが、チェリスト宮田大のリサイタルを聴いた。チェロとピアノだが、スケールの大きな演奏会だった。チェリストの表現力は素晴らしい。楽譜を弾いている感じは皆無。さすがどこのコンクールでも負けないだけのことはある。さらにラフマニノフチェロソナタはピアノもすごい。ピアノコンチェルトを聴いているようだ。そのピアノに負けない存在感のチェロもたいしたものだ。普段思っているよりもはるかに音楽の可能性というのは広大だ。すごい演奏だった。もうこんなのを聴く機会はないだろうな。