渡辺一正

土曜日は群響を聴きに行った。指揮者は渡辺一正。前に第九を一度聴いたことがあったが、なかなかいい指揮だったので今回も期待していったが、期待通りのいい指揮だった。棒の動きやテンポ設定が極めて精密であやふやなところが全然無い。非常にわかりやすい指揮である。ここまでわかりやすいと演奏家としてはちょっと窮屈かもしれないが。コンチェルトの指揮も抜群の精密さで文句なし。チャイコフスキー5番はよく知った曲だったので興味深く聴いたが、まあ、そのせいかすこし退屈。もうちょっとサプライズ的要素があってもいいかなあとも思う。まあとにかく指揮者としてはパーフェクトであまりにもきっちり仕事をしているので指揮者らしく見えず、オケの1パートに見えてしまう。見た目はもっと自由な方が指揮者らしく見えるのかも知れない。いい演奏でした。