「天井知らず」「危険な話」他


「天井知らず」来島どっくを再建した坪内寿夫がモデル。モデルといっても伝記ではない完全な小説で痛快で面白い。しかし似たようなことを現実にやった男がいるというのは驚き。大物は違うね。
「危険な話」原発の危険性を訴えた書。報道が真実かどうかを検証する姿勢は見るべきものがある。しかしながらセンセーショナルな書きっぷりはやはり危険。確かに放射能で人が死ぬことはよくないであろうが10年単位で見れば交通事故のほうがはるかに危険だし1000年単位で見れば原発がなくても温暖化その他で人はたくさん死ぬだろう。原発がなくなったところで安全になるわけではない。
フライトプラン」映画。筋の通らないところがたくさんあるが息つく暇なく最後までみれたのでなかなか面白かった。いい映画かどうかは理屈ではないようだ。
私の頭の中の消しゴム」映画。若いのにアルツハイマーになってしまう女性の話。悪い映画ではなかった。手紙のシーンは感動した。しかし今ひとつぼやっとした印象。