「甘えの構造」「1冊を1分の方法」 「マーフィーの心の法則」


「甘えの構造」甘えという外国にはあまりない言葉に注目したものだが、読み進むにつれ甘えの概念が日本人の発想のいたるところに及んでいることを知り愕然とするものがある。確かに名著である。後半は学者らしい独善的展開も見え隠れするようだが。「1冊を1分の方法」速読の本。教室は違えども言っていることはほとんど同じで呼吸法、集中法、視点移動法というようなことである。教室はそれぞれ敵対しているようだが中身がほぼ一緒なんだから協力してより良いカリキュラムを作ってもらいたいものである。「マーフィーの心の法則」題名はうろ覚え。日本によくある処世術という感じではなく、教会の説教だがきわめてアメリカ的なのでこうなってしまうという感じ。この種の本を読んでいつも思うことは当たり前のようにゴールとして成功がやってくるように書いてあるのだが成功とはいったいなんだろうということ。成功にいたる過程はいろいろ教えてくれても自分にとっての成功がなんであるかは自分で見出さねばならないし、それが見出せるような人はこんな本はいらないだろう。