アイドリングストップ


このところ雨なので通勤は車だが少しでも節約しようかとアイドリングストップをやってみている。アイドリングストップは時間が短いとかえって始動のために使う燃料が増えるといわれていたがネットで調べるとどうも5秒以上だと節約効果があるらしい。直交側の歩行者用信号機が点滅を始めてから自分側の信号が青になるまで5秒以上かかるだろう。だから直交側の歩行者用信号機が点滅してなければストップと考えればいいわけである。やりはじめてから初の給油で燃費を測ったら160kmの走行で16Lちょうど10km/Lだった。通勤にしか使っていないのにえらい良い。通常だと20L使うところなので4Lも減っている。これはアイドリングストップの効果なのだろうか。アイドリングに使う燃料は1分で14ccとのことである。70分で約1L。4L節約のためには約5時間アイドリングをストップしなければならないが、160kmの走行自体に5時間程度しかかからないだろうからそれは不可能。実際にストップできる時間はその1割程度だろう。つまり0.4L。アイドリングストップしてもそれほど燃費に効くわけではない。消費税ほども節約できないがまあしないよりましだろう。燃費があがったのは気温が上がるなどのことによるものだろう。

アイドリングストップは消費税ほどの節約にもならないが走行時間の1割のアイドリングストップが可能なら約2.5%の燃料消費量の削減が可能である。日本のCO2削減目標は6%なのだからそこからみれば削減目標の半分近くをアイドリングストップだけで達成できることになる。それほどばかにしたものでもない。

省エネルギーセンターの報告書にアイドリングストップによる燃料削減効果が載っている。(http://www.eccj.or.jp/traffic/pdf/hokoku_at.pdf)12p目に表があり、それによると10・15モードでは2.9%の削減とのことである。自分の計算値2.5%とあまりかわらない。東京都モードなるものだと40%も削減できるそうであるがこのときの平均速度は4.6km/hであるそうだ。歩いたほうが速い。とにかくアイドリングストップは都会では効果的だがこの辺ではせいぜい2〜3%しかないということである。つまりはもともとこの辺は燃費がいいところなのである。ところでその次のページにDレンジとNレンジの比較なる表が載っている。それによると前に計算に使った1分14ccというガソリン消費量はNレンジのものであり、Dレンジの場合は1分24ccも使っている。これまではアイドリングのときにはDレンジのままだったがアイドリングストップしようとするとまずNレンジにいれるのでその削減効果を考えれば上記計算値2.5%は4.3%まで向上する。そんなことでこんなに違うとは思わなかった。自転車や電車を使うようにして自動車用燃料を年間500Lまで抑えたとするとその4.3%は21L。約3000円。まあたいしたことはない。後付けアイドリングストップ装置が4万円程度で市販されているようだがつけても元をとるのに10年以上かかる。一方、キーでアイドリングストップ動作をするとエアバッグが作動しなかったりする。エンジンを止めたらすぐにON位置に戻せばその時間は短縮できるが安全とCO2をてんびんにかければ優先すべきは安全かもしれない。