「常温核融合の真実」


常温核融合について批判的なものの代表作。なるほど確かに常温核融合は怪しいとも思える。大方の記述は91年ごろに書いていてその後94年位までのことが付録で書いてある。91年ごろの記述では「常温核融合は病的科学の条件を備えつつある」みたいな控えめな表現だったのに付録では「常温核融合は病的科学である」と結論している。さて、本当のところはどうなのだろうか。困ったことにやってるほうも批判している方もれっきとした科学者なのだ。科学者のあいだで意見が割れているのだから素人の手におえる話ではない。考えたところで休むに似たりというところだろう。まあ休むかわりに考えればいつまでたっても消えないところをみると現象そのものは明確にあるのではなかろうか。でもそれらは現代物理学ではありえない現象なのだ。ということは・・・実は現象は未知の化学現象だったというのが落ち着き先のような気もするが。まあ気長に時代が結論を出すのを待つことにしましょう。