のだめ最終回


のだめが終わった。このところ進行が非常におそく、最終巻でなにが起こったのか4巻ぐらいまき戻してみないとわけがわからなかったが、簡単にいうとこういうことだ。友達の出るコンクールを見に行ったのだめはそこでラベルのピアノ協奏曲という曲を知り、千秋と競演したいと思うのだが、直後に千秋はその曲をRuiとのだめの予想以上の演奏をしてしまう。夢があっというまに砕かれてうちひしがれたのだめをシュトレーゼマンが見つけ、1週間後の演奏会に強引にねじこんでデビューさせてしまったところ大うけ。しかしのだめは燃え尽きて逃げ出し旅に出て音楽から足を洗うか迷う。アパートに帰ってきたのだめを見て千秋は・・・という感じ。1巻ずつ読むとこの流れがわからなかった。たいして面白い終わり方ではないが、パリにきてからはテーマも重いし面白い展開は難しいだろうからこんなもんだろう。たとえ才能のある人でも音楽家として生きていくのは大変である。大変な思いをして高みに到達してもそれを真に理解する人もあまりいないかもしれない。アマチュアと言うのは音楽の好きな面だけを切り出して味わえるのでお気楽。そのお気楽で無責任な演奏でも聴いて喜んでくれる人たちも存在する。音楽とはいったいなんなんだろうか。

高みに登った人を理解する人は少ないかもしれない。しかし登った人同士ならわかりあえる。それが最終回のテーマだったのかな。でもそれと男女の仲とは必ずしも一致しないように思うが。まあとにかくのだめは高みで真一とわかりあえるという快感を覚え、それにより音楽界で生きていくことを決意したのだろう。