原発事故まとめ

まだ解決したわけでもないのにまとめって変だが、いろいろ不安に思っていろんなサイトを覗いてみた結果のまとめです。

なにがおこったが一番わかりやすくて納得がいった解説をしてくれたサイト
http://jun-makino.sakura.ne.jp/articles/future_sc/note098.html
97.5のシミュレーション結果の説明がわかりやすい。シミュレーションでは電源喪失からわずか16時間後にはメルトダウンによる格納容器の破壊まで進む。福島がそれよりゆっくりしているのは最初の8時間程度バッテリーで少しは冷やせたせいだろう。しかし2号機では空焚きが数時間続いたそうだから15日の2号機の爆発はメルトダウンの結果と考えるのが素直であり、いままでメルトダウンは起きてないといっていたメディアや専門家もやっと起きているかもと言い始めている。それを予想した人のブログ。
http://blog.dandoweb.com/?day=20110315
コメントの指摘を受けて訂正しているが、正しかったのかも知れない。
ここもわかりやすく、やはりメルトダウンを予想している。
http://www.jsa.gr.jp/pukiwiki/index.php?%CA%A1%C5%E7%B8%B6%C8%AF%CC%E4%C2%EA%A4%CB%A4%C4%A4%A4%A4%C6

4号機に関してはここ。
http://www.shippai.org/shippai/html/index.php?name=news559
4号機以外にもいろいろ解説してくれていてわかりやすいが、4号機に関してはすでにメルトダウンしていることを予測している。これが当たっているかどうかはまだわからないがたいへん納得のいく説明である。ただ、都合のよいことが起こればプールに水がある可能性も示している。

前に書いたが、放射能が飛ぶ地域の予測。
http://www.zamg.ac.at/aktuell/
オーストリア気象庁がやってくれてることをどうして日本の気象庁はやってくれないのだろう。放射能注意報など出してほしいものだ。

何がおきているかという内部情報的なのがこちら。
http://epcon.cocolog-nifty.com/blog/2011/03/9832011321-9727.html
原子力安全委員会が仕事をしていない状況を説明している。

ところで最初から気になっていた電線の話。東北電力からの送電鉄塔地震で倒れたので新たな送電線を引きなおしたというような報道になっているが、どうも東北電力からの送電線は原発を建設するためにあったもので、原発完成後はわざわざ接続をはずしてあったようだ。
http://d.hatena.ne.jp/YSER/20110328/1301309483
こんなことお金もかからないのにどうしてバックアップ電源として接続しておかなかったのか。なぜわざわざはずす必要があるのかわからない。安全よりメンツ優先だったのか。これだけ原発は危険だといわれてきたのにどうして簡単にできる安全策をとってこなかったのか。もちろん津波で水没していれば電源があったとしても動かなかったかもしれないが、動くものもあっただろうし少なくとも時間や手間は大幅に省けたに違いない。事故時の時間は超貴重なものだ。危機感のなさは顕著である。東電にこれ以上原発をまかせるわけにはいかない。柏崎も他の会社に移すべきである。

もしドラが話題になった年度だった。突発的な事故が起こった時、何が正しいか、何をすべきか、どう行動をすればいいのかは誰にも正解はわからない。しかし決断し行動しなければならない。あとで何をすればよかったのかを指摘するのはたやすいが、その場で判断できる人は少ない。だからこうなったのは仕方がないともえる。しかし科学者、技術者、電力会社、自衛隊、そして政府の力を結集すればおそらくもう少しましな形での推移ができたのではないか。残念なのはとてもじゃないが総力を結集したようには見えない点である。メーカーは支援の準備をしていたのに呼ばれなかった。あの放水車だって提供の準備をしていた会社は断られたそうだ。使用済み燃料プールの危険性も認識していた人は多くいた。かなり最初の段階で電気系統の修理だとか放水だとかをやっておけば放射能を気にせず済んだはずだ。いったい誰が総力の結集を阻害したのだろうか。まさしくマネジメントが問われる場面なのだ。せっかくもしドラが話題になったあとだったのに、こんな重大な局面でマネジメントの悪さがさらけ出されるようなことになって残念である。