湯之上 隆「日本型モノづくりの敗北 零戦・半導体・テレビ」

実に面白かった。非常にわかり易い文体であり、色々気づかされることも多く、論旨の流れも自然でなぜ世の中の人はこういうことに気づかないのだろうかとかえって不思議になる。著者の本は前にも読んでいてまあ、言ってることは同じような感じだが、他と明らかに違ってびっくりした。キンドルで最初に読みたかった著者だが、この本は13年10月20日に出たみたいなので買った当初は出ていなかったようだ。言ってることは一言で言えば天狗になったら終わりだということだ。他を見下し始めたらもう坂を転げ落ちるしかない。日本の技術力は一流なんて言っている人たちは他を見下しているのだ。原子力関係者にも多いよね。