太陽光発電

桜も菜の花も咲いて自転車通勤はとても気持ちいい。久しぶりに通勤時に見える太陽光発電の件数を数えてみたら82軒あった。前(11/12)に数えたときは61軒だったので、まあ遠くの太陽光を発見する技が上達した誤差があったとしても5か月で明らかに増えている。実際に太陽光が増えているのでその支払いに充てられる再生可能エネルギー発電促進賦課金が5月から約2倍(35銭→75銭)に値上がりする。300kWhの使用だと月105円が225円になる。
ところで電気料金値上げは世の中にとって悪いことなのだろうか。一般には電気料金値上げは家計や企業にダメージを与え、GDPを押し下げ、産業の流出を促進すると言われている。しかし電気料金は総コストの数%に過ぎない。私から見れば電気料金は安すぎるので省エネ投資の採算がとれないように思う。産業流出懸念については電力を理由に流出する先はどこなのだろう。外国では停電が多いのに。円安になっても輸出は増えなかったのですでに企業は流出済みという話もある。ドイツは税金とかもあって電気料金は超高いはずだが、競争力は落ちたのだろうか。
今後不安定な再生可能エネルギーが増大するならば送電線やバックアップ火力等の電力インフラは効率が悪くなるので費用は増大する。再生可能エネルギー自体は量産化によって安くなってもそれ以外で経費がかかるようになるのだ。だったらそれをにらんで電気料金は上げた方がいいと思う。今でも電力は原発停止により不足気味なのだし。原発は動かない方がいいが、動いたとしてもたいした数は動かないだろう。
前にも書いたかもしれないが、電気料金値上げは電力需要を抑制して電力不足を解消し、石油火力を抑制してコスト削減につながるし、デフレ脱却につながり、省エネ投資を促進して景気の回復に役立ち、社会のエネルギー効率が上昇して競争力強化にも役立つ。電力値上げはいいことばかりのように思う。本当のところはどうなのか。誰か正しい答えを知っている人に教えてもらいたいものだ。