今年の夏のピーク電力と太陽光

最近太陽光発電をみかけることが多くなり、これだけ増えれば夏のピーク電力削減にも目に見えた効果がでてくるのではないかと思い、調べてみた。まずは東京電力の太陽光契約グラフがこちら。

3月末の契約が約330万kW、4月末までの1ヶ月で約25万kW増えているので7月くらいまでには400万kWいくだろうと考えて太陽光を400万kWとする。2010年の最大需要日7月23日にこの太陽光があったらピーク電力5999万kWがどのくらい下がるかを計算してみる。なぜ2010年かというとそれほど太陽光が普及していなくて節電意識も希薄でピーク電力が問題になった年だからだ。太陽光の7/23の日射量グラフはNEDOによれば以下のようになる。ただし館林で傾斜20度真南の場合。

2010/7/23の電力需要曲線を青、2014年7月の太陽光発電曲線を黄色(晴れで全部傾斜20度真南向きとした場合)、電力需要曲線から太陽光発電曲線を引いたものを赤としてグラフを書いてみる。

ただし緑は日射量ほぼゼロで電力最大だった日8/2の電力需要曲線。このときは太陽光は期待できないので。
というわけで、400万kWの太陽光があれば2010/7/23の場合、ピーク電力5999万kWを5634万kWまで太陽光によって下げることができる。その差364万kWで、400万kW下げるというわけにはいかないが、結構な寄与度でピークを下げることができる。ピーク電力の約6%に相当し、今、電力会社によっては夏の電力供給予備率が3%とか言っているが、実際には太陽光で相当緩和されるのではないだろうか。