日本のエネルギー

1次エネは化石、再エネ、原子力しかない。化石は供給安定性問題、地球温暖化問題、枯渇問題、価格問題という問題があり、特に地球温暖化対策のため今世紀末にはゼロにすることを求められている。つまり化石の分は再エネ、原子力に移行するしかない。そして再エネ、原子力は主に電力だ。つまり今世紀末にはほとんどのエネルギーを電化する必要がある。そして原子力の在来型燃料は今世紀後半には枯渇する可能性がある。よって基本は再エネへの全面移行だ。
再エネは不安定、高コストの問題があるが、そもそも電化の際に蓄熱、蓄電池、水素化、メタノール化等の蓄エネルギーは必須であり、化石の電化と再エネ導入を平行して進めていき、償却済み設備のメンテナンスを図り、設備を長期間動かしていけば安定性もコストも解決していくだろう。
一方、原子力は燃料枯渇を避けるFBRや海水ウラン等の候補があるが、実用化は不透明であり、仮に実用化できたとしても化石の置き換えには大量導入が必要であり、地震津波洪水等自然災害が多く福島原発事故を経験している日本国内で化石燃料を置き換えできるほどのFBRや軽水炉の大量導入は政治的にもリスク管理の面でも疑問だ。なにしろ化石燃料原発で置き換えるには国内に原発を500基設置する必要がある。事故前の50基に戻すのも困難ななか500基設置などありえない。ただし、FBR等持続可能な原子力技術が世界に普及すればそれによる電力や水素、メタノールの形で輸入することはできるだろう。
なお、再エネだって日本のエネルギーをまかなおうとすれば、現状の200倍に増やす必要がある。再エネが毎年10%増加しても50年で200倍に達しない。しかし、再エネに投資する人を今の200倍にすることはできるのではないか。というわけで自分もその一人になろうとしている。山間部の太陽光は12月4日完成予定!年内か年明けには連系するだろう。