日本の男性の幸福度

 

犯人が「勝ち組女子を狙った」と供述する無差別殺傷事件があった。なぜ女子が勝ち組に見えるのか、それを如実に示す統計データをすももさんという方がツイッターで示し、話題になっている。

下記は男性と女性の各国の幸福度調査の結果。
 

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 配偶者がいれば日本は男子も女子も平均的だが、独身だと極端で男性は世界で最下位、女性は最上位。では男性が幸福度平均になるか最下位になるかの分岐点、未婚率を収入別にみると下記。

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未婚率は収入1000万以上では35歳でも5%程度なのに収入200万台では50%を突破。50代でも約30%。3人に一人は世界最下位の幸福度が一生続いてしまう。極めつけが収入と幸福度の関係。

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右から3番目年収と幸福度の関係を見ると女子は収入が低くてもそれなりに幸福だが男子は年収300万を切ると明らかに不幸。女子並みの幸福度を味わうことができるのは年収500万円以上しかない。年収と幸福度は男子の場合きれいに比例している。

統計データだから個別の事情はわからないけど、全体として収入の低い男性は結婚が難しく、結果的に人並みの幸せが得られず不幸になる、ということかと思う。しかし独身・低収入の女子はそれなりに幸福度は高いのに、男子はおなじ独身・低収入だと極端に不幸であることの理由は統計データからはわからない。世界的にもそういう傾向はあるが面白いことにスロベニアなど配偶者ありの方が幸福度が低い国もある。日本の場合この傾向が極端なのはやはり国民性とか価値観とかの問題なのだろう。

もちろん多くの男性の収入が上がってくれることが一番いいけど、低成長の時代にはなかなか難しい。男性の価値観が高度成長期のまま低成長になってしまった結果かも知れない。日本の男性は価値観を変える必要があるのだ。価値観が変わらないから世界についていけず、低成長になっているのかもしれない。