海の太陽光の劣化状況

初年度比較によって山の太陽光の劣化を評価すると最初の段階で8割になってしまい、その後、今年の冬にさらに悪化し、洗浄により8割に戻ったことがわかった。おなじ手法で海の太陽光を評価してみたものがこちら。

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なんと海の太陽光では初年度から劣化は全く見られず、約5年たった最新データでも初年度とほぼ変わらない発電量が得られている。ただ、今年の冬にちょっと下がるという傾向は山の太陽光と同様だ。洗浄しなくてももとに戻ってはいるようだ。

なお、去年の6月くらいのデータがないのは電力計の交換があってデータの連続性が途切れているため。

今年の冬に発電量が下がった原因のひとつとして黄砂が考えられる。気象庁の観測によれば今年の3月30日、3月31日、5月8日に東京で黄砂が観測されている。太陽光を建てた2016年以降で東京で黄砂が観測されたのはどうもこれが初めてのようなのだ。よって今年の冬に太陽光の出力が下がったのは黄砂によるもので、海の太陽光は全部20度設置なので雨で流れたが、山の太陽光の半分は10度設置なので流れず、洗浄が必要になったと考えればつじつまがあう。

しかし山が初年度から2割も下がった原因は不明。初年度だけなにか条件がよかったのか?それでも事前のシミュレーションよりはかろうじて上回っているのでまあいいけど。