プリウスPHVのガソリン節約作戦

寒くなってきた。プリウスPHVはガソリンでも電気でも走れるが、ガソリンと電気ではちょっと違いがある。

電気で走る効率は90%以上と抜群だがそのため発熱はほとんどしない。電気で走る場合の暖房はヒートポンプエアコンだが、当然、暖房のために電気を余計に消費するので走れる距離はその分確実に短くなる。

一方、ガソリンだと走る効率は30%程度なもので残りは熱として失われる。つまり余計な発熱が多いということ。だから暖房はその熱を利用すれば走れる距離には影響しないはず。実際には暖房のためにエンジンを動かしたりもするから影響はするが電気よりは少ないだろう。

つまりガソリンか電気か選べる状況でかつ暖房が必要なときはガソリンを選んだ方が距離が走れる、つまりエネルギーが節約できて費用が低下するはず。ただし、明らかに電気だけで往復できる距離なら電気の方が安いからガソリンを選択する余地は無い。電気かガソリンか選べる状況というのは明らかに電気だけでは往復できない場合にその行程のどこで電気を使うかを選択する状況だ。

普通の設定では最初は電気だけで走り、電気が切れたらガソリンで動く。しかし上述の状況を踏まえれば気温が低く、暖房・暖気が必要な最初にガソリンを使い、気温も上がり車もあったまったところで電気を使うのが熱効率はいいはずだ。

というわけで今日試してみた。全行程150km程度のところで最初の1時間弱程度をガソリンで走り、その後電気で走り、電気が切れたら残りはガソリンだ。前回、同行程のときの最低気温は3.6度、今日の最低気温は-0.4度、全行程は前回が145km、今日は155km。つまり普通に走れば明らかに今日の方が厳しい条件でガソリンも多く使うはず。しかし、前回のガソリン消費量は3.86L、今日は3.85Lではるかに厳しい条件にもかかわらず、前回よりわずかながらガソリン消費量は減った。節約作戦は成功したと思っていいいだろう。

つまり、電気では明らかに往復できない行程で暖房が必要なときは最初の1時間程度はガソリンを選択することにする。もちろん電気を使い切らないとガソリン代が余計にかかってしまうので電気が使い切れるよう最初にガソリンを選択する時間は調整が必要だ。節約できるのはスズメの涙だが。

単純に10km余計に走ったわけだから燃費30km/Lなら0.33L余計に消費するはず。それがHVとEVの切り替えで節約できたならガソリン160円とすれば53円の節約。3.86+0.33=4.19L消費するべきところ3.85Lで済んだなら節約率は8%。量としては少ないが率としては1割に近いから結構な節約だ。