「歴史if物語」「路地裏の経済学」他


「歴史if物語」作者の井沢という人は昔読んで面白かった逆さ日本史を書いた人らしい。こまかい文章の寄せ集めだがやはり歴史を面白く読ませている。誰がみても悪法の生類憐みの令は実は何かあれば殺しあうという世の中を平和な世の中に変換するために必要だったという説はなるほどと思わせる。確かにそうだとも思えないが。「日本経済なるほど雑学事典」最初の方はなるほどと思わせる文章が多くまじめに書いている印象。終わりの方は脈絡なくつけたしている感じ。雑学というものはそんなものだろう。「路地裏の経済学」普通取り上げられない水商売に関していろいろ書いている。特にパチンコ業の発展についての記述は面白かった。この本が書かれたのは20年も前だがほとんど古さは感じられない。「夢見指南殺人事件」短編集であまり派手な事件は出てこないがそれなりに筋がとおっていてまあまあな印象。後半はホラー。まあまあ面白いがホラーは自分の興味から明らかにはずれている。