「図解雑学 環境問題」


いつもHPを見ている安井至の本。
http://www.yasuienv.net/
環境問題をわかりやすく解説している。のであるがやっぱり環境問題は難しい。昔割り箸は環境によくないからマイ箸を持つようにしようという運動があったが、それに対し、割り箸は間伐材や端材を使うので節約しても環境に影響しないというような議論があった。この本によれば、国産の間伐材や端材を使った箸は50円くらいにはなるだろう、通常安く流通している箸はロシア産の木材を中国で加工したものであり節約にこしたことはない。さらに割り箸は洗ってないし、防カビ剤などが塗ってあったりするしどんなものが溶け出すかわからない。だからマイ箸を持つことは十分な理由があるということである。環境問題にはこの手の話が実に多い。この本の後半は個人の努力を奨励するようなものであるがそれもまたどうかと思う。わずかな個人がやったところでほとんど効果はないだろう。わかっているはずなのだが。ところでネットでグローバルCO2リサイクルというものを見つけた。これは砂漠に太陽電池を設置し、それで海水を電気分解して水素をつくり、それをCO2と反応させてメタンを作り、それをタンカーで日本にもってきて発電等に利用する。そして発生したCO2を回収しタンカーで戻してメタン製造に利用する。水素社会には無理があるがこの構想には無理がない。CO2の回収こそちょっと難しいかも知れないがメタンは発電にも自動車にも使えるし、運搬も貯蔵も現在行われているから技術的に問題がない。CO2問題が深刻化してコストさえかけられればCO2問題はこれで解決するのではなかろうか。