「成功は1日で捨て去れ」


ユニクロ社長柳井正の本。精神論で言っている言葉かと思ったらかなり現実的な言葉だ。商品が売れ出すということは成功には違いない。フリースは1年で2倍、2年で4倍売れたのだ。それを供給するだけでも一苦労だがそれを成功と思って安住したらどうなっていただろうか。次の年は8倍になったかというとそうではなく売り上げは落ちたのだ。そのときに8倍作っていたら大赤字である。その年にユニクロは黒字を出したのだ。成功は1日で捨て去らないとできないことである。成功と言う言葉にはもう苦労しなくていいといったようなニュアンスがある。それは成功と言う名の失敗ではないかと言っている。逆に失敗を繰り返し学び生かして結果として成功はあるかもしれない。この本は成功談ではなくほぼ失敗談である。失敗しては撤退し、たまにうまくいくので大きくなれたのだ。さすが。だけど宝くじを夢見るような自分にはまねできることではなさそうだ。